2007年10月17日

気候:二酸化炭素と温度の関連

 大気中の二酸化炭素と温度の関連性について、密接に結びついているという説は、これまではまだ不一致な点はあれども、最も有力な説として、教育機関などの基礎科学の講義で説かれてきた。
 これは、一般常識として根付いている知識と思われる。

 一般的には、「関連性が強くなるほど、対策を行うには、自体は深刻になる」ぐらいの物だろう。

 しかし、地球温暖化に対して懐疑的な人々がいるのも事実で、今日まで激しい議論が交わされてきた。都合が悪いから否定したいのか、ただの嫌気で否定しているのか、どちらかといえば、否定できるものがあれば何でもいいような、懐疑的な態度である。

 一部の、地球温暖化に対して懐疑的な人々は、地質学的年代の遠い過去において、高い大気中CO2濃度が常に地球温暖化と関連していたかどうかについて地質学者の意見が一致しないことにすばやく飛びつき、あげつらっていたという。

 しかし、新しい研究法によって、大気中のCO2濃度と地球の表面温度はいつも密接に結びついてきたという一般的な見方に更なる裏づけが加わったらしい。

参考文献:
nature Vol 441 | Issue no.7159 | 115-258 | 13 September 2007 |
This Issue p.xix / The CO2/temperature link


 古生代(543〜248 Myr 前)のほとんどの期間、大気中の二酸化炭素濃度は現代の数倍であったようだが、石炭紀の間に現在と同程度煮まで低下した。

 このことについて従来の考え方では、二酸化炭素は温室効果ガスであるため、古生代初期には表面温度が非常に高かったと考えられてきた。

 しかし、熱帯の海面水温の炭酸塩化石の「б^18 О 法」の基づく再構築によって、この期間中の温度変動の規模が小さかったことが示された。

 このことから、これについては、全球の気候が大気中の二酸化炭素濃度の変動に依存しない可能性が示唆されていたのである。

 今回は、一致していなかった「б^18 О 法」とは異なる方法で、古水温計に「古生代海洋の同位体( carbonate clumped istope )」法を用いて、古生代の海面分析を行い、腕足動物化石や軟体動物の殻の化石から得られた海面水温の推定値が提示された。

参考文献:
nature Vol 441 | Issue no.7159 | 115-258 | 13 September 2007 |
Letter p.198 / Coupling of surface temperatures and atmospheric CO2 concentrations during the Palaeozoic era / カリフォルニア工科大学(米) R E Came et al.


 これによって、大気中のCO2濃度が現在よりも高かったと考えられている時期(シルル紀初期:443〜423 Myr 前)には、地球の温度は著しく高く、大気中CO2濃度が現在とほぼ同じくらいだったと考えられているとき(石炭紀後期:314〜300 Myr 前)は、地球の温度が現在と同じ程度であったことが示されたのである。

 この結果は、大気中の二酸化炭素濃度の上昇が全球温度の上昇を駆動または増倍するという考えと一致している。

posted by 藤次郎 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | frontiers | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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