2006年06月16日

気候:連続的な変動に対して働く制御の実態

 気候変動においての、連続的な変動を全体として制御する仕組みが明らかにされた。

 気候変動はあらゆる時間スケールで存在し、また気候の諸過程は互いに深く関連しているため、ある時間スケールにおける変動を解明するには、全体についての解明も必要になる。

 地球表面温度の記録はベキ乗則に従って連続的に変動し、そのような相互の関係を示す。

 しかし、年々変動の特定の様式については比較的よく解明されているものの、連続的な変動を全体として制御する仕組みはよくわかっておらず、通常はまったくの確率過程として説明されている。


 下記に「年々周期とミランコヴィッチ周期および連続的な温度変動の間のつながり」について報告された内容を示す。

参考文献:
nature Vol 441 | Issue no.7091 | 255-382 | 18 May 2006 | Letter p.329 / Links between annual , Milankovitch and continuum temprature variability / ウッズホール海洋研究所(米) P Huybers & W Curry

 本論文では、地球表面温度の変動にみられるべき乗則は、年々周期やミランコヴィッチ周期( 23,000 年および 41,000 年)に応じて変動をすることを示している。

 年々周期は月単位から 10 年単位の規模での周期に対応し、1,000 年以上の周期はミランコヴィッチ周期と関連している。

 従って、年々周期的、ミランコヴィッチ周期的、および連続的な温度変動はいずれも、決定論的に働く日射の強制力に対する応答を示している。

 連続的な変動に対して働くこの決定論的な制御の実態が明らかになったことで年々周期やより長い周期をもつ気候変動を制御する仕組みに関する手かがりが得られると思われると著者らは述べている。
posted by 藤次郎 at 08:42| Comment(0) | TrackBack(0) | discovery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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