2006年05月19日

進化:デボン紀の顎のない脊椎動物

 nature 誌 2006 年 2 月 23 日号で報告された「ヒトに近いのはナメクジウオよりホヤ」、2006 年 4 月 6 日号で報告された「ひれが四肢になった時期」に続くデボン紀の顎のない脊椎動物にみられるヤツメウナギ様の鰓についての報告があがってきた。

 これまで。古生代の顎のない化石脊椎動物からは、ぼんやりとした印象化石を別として、えらの構造化を直接示す証拠は何も得られていない。

 これらの印象化石は、甲冑をもつ生物群の一部、即ち「甲皮類」(骨甲類や異甲類など)の鰓室の骨表面上にあって、おそらく鰓弁によってできたものと推測されている。

 現在、甲皮類は現生の顎のない脊椎動物(メクラウナギ類およびヤツメウナギ類、あるいは円口類)よりも現生の顎のある脊椎動物(現生の顎口類)により近縁であるとみられている。

 今回、カナダのケベック州ミグアシャのデボン紀の魚類化石遺跡で出土した 3 億 7000 年前の顎のない脊椎動物 Endeiolepis において、鰓嚢に包まれ、おそらく、鰓条によって支えられた鰓弁の位置を示す初めての直接根拠を得たことが報告された。

 下記に「顎口類に近縁なデボン紀の顎のない脊椎動物にみられるヤツメウナギ様の鰓」について報告された内容を示す。

参考文献:
nature Vol 440 | Issue no.7088 | 1089-1244 | 27 April 2006 | Letter p.1183 / Lamprey - like gills in a gnathostome -related Devonian jawless vertebreate / 国立自然博物館(仏)および自然博物館(英) P Janvier et al.

 この絶滅した無顎魚類は現在ヤツメウナギ類とほぼ同じ鰓構造をもっているが、鰓嚢の数は著しく多い。

 この状態は、いかなる現生脊椎動物にみられるものとも異なっており、鰓の発達・進化について疑問を投げかけるものである。

 現在のところ、Endeiolepis は 4 億 3000 万〜 4 億 1000 万年前の「甲皮類」の一群である欠甲類に近い仲間だと考えられている。

 現在の脊椎動物系統図が正しいとすれば、鰓を包む嚢は脊椎動物にとって原始的構造だが、その後、顎のある脊椎動物で失われたことをこの発見は示しているという。

 
posted by seed at 08:26| Comment(3) | TrackBack(0) | frontiers | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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