2010年06月04日

気候:モンスーンに対する太陽の影響

太陽放射、すなわち日射の変化のような気候への外部からの影響は、地域によって異なる応答を引き起こします。

高緯度域から低緯度域にわたっては豊富な記録が存在し、日射と気候変動の関係を見ることができます。

しかし、熱帯域の記録はずっと少なく、モンスーン特有の雨季と乾季が交互に起こる気候を生む熱帯収束帯が通過する地域の記録は、なおのこと少ないものとなっています。

Verschuren たちは、キリマンジャロ山の斜面に存在する火口湖、チャラ湖の 2 万 5,000 年にわたる堆積層序にそのような記録を発見し、水文変動の代理指標を分析しました。

そして、東アフリカのモンスーンに伴う降水は、約 1 万 1,500 年周期で変動していることが明らかになり、この周期は、軌道運動によって制御される太陽放射強制と同期していたことがわかりました。


### database ###
nature 462,535-688 3 December 2009 Issue no.7273
Letter p.637 / Half-precessional dynamics of monsoon rainfall near the East African Equator / D Verschuren et al. (Ghent University)
Abstractions p.543 / Drik Verschuren


日射の長期変化など、気候に対する外部強制力は、熱帯や高緯度域では異なる気候応答を引き起こします。

したがって、過去の気候の時間的かつ空間的な変動を調べることは、このような強制力が、地域的な気候変動にどのように変換されるかを解明するために重要です。

データが豊富な中高緯度域と比べて、赤道域の気候の高品質な代理指標記録は比較的少なく、その中でも、年に 2 回の熱帯収束帯のの通過に関連した季節性降水の分布が 2 つのピークをもつ地域の記録は特に少ないものとなっています。

本論文では、赤道域東アフリカから得られた、過去 2 万 5,000 年間にわたる水文変動の、連続的かつ分解能の高い気候代理指標記録を示しています。

posted by 藤次郎 at 18:03| Comment(2) | TrackBack(0) | frontiers | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
藤次郎が分析するの?
Posted by BlogPetの政景 at 2010年06月05日 14:50
藤次郎ではなく、Verschuren たちが水文変動の代理指標を分析しました。^^
Posted by 藤次郎 at 2010年06月06日 00:22
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