2010年04月06日

生理:膜の中の膜タンパク質

多くの膜タンパク質で X 線結晶構造が決定されていますが、本来の細胞膜環境中にあるタンパク質についての直接的な構造情報は極めて少ないものとなっています。

今回、中性子回折、固体核磁気共鳴分光法と分子動態シミュレーションを組み合わせた研究により、膜タンパク質が膜電位の変化を感知して応答するのに使われる S1-S4 電位感知ドメインを含む脂質二重膜の構造と、水和の詳細な様相が明らかになりました。

この極性をもつ電位センサーは膜を貫通するように配向し、周囲の非極性の脂質二重層に中程度の変形を引き起こしているのが観察されました。 

この変形は、水分子が細胞膜と相互作用して電荷をもつ残基を水和し、膜貫通電場を形成するのに十分な大きさであり、その一方で、エネルギーと構造の乱れを最小限に保っています。


### database ###
nature 462,381-534 26 November 2009 Issue no.7272
Article p.473 / Structure and hydration of membranes embedded with voltage-sensing domains / D Krepkiy et al.
news and views p.420 / Structural Biology : Highly charged meetings / Anthony G. Lee


posted by 藤次郎 at 20:30| Comment(2) | TrackBack(0) | frontiers | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
きょう政景は、シミュレーションされた。
Posted by BlogPetの政景 at 2010年04月07日 14:40
シミュレーションされた政景は、どうだった?
Posted by 藤次郎 at 2010年04月12日 22:03
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/145813412

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。