高級アルコールはエネルギー密度が高く吸湿性が低いことから、従来のバイオ燃料であるエタノールよりも、ガソリンの代替品としての長所をいくつか備えている。
また、分枝アルコールは、対応する直鎖アルコールよりもオクタン価が高い。
しかし、このようなアルコール類は自然界の生物を利用して経済的に採算の合うように合成することができない。
そこで、出てきたのが、大腸菌である。
おや?…と思って目を通せば、Shota Atumi, Taizo Hanai & James C. Liao と、研究者のうち二人が日本人である。論文の内容は工学からの試みであるので、打ち出し方が、やはり凄い。
参考文献:
nature Vol 451 | Issue no.7174 | 1-106 | 3 January 2008
Letter p.86 / Non-fermentative pathways for synthesis of bramched-chain higher alcohols as viofuels / カリフォルニア大学ロサンゼルス校(米) S Atsumi et al.
本論文では、大腸菌を使って、再生可能な炭素源であるグルコースから、イソブタノール、1-ブタノール、2-メチル-1-ブタノール、3-メチル-1-ブタノール、および、2-フェミニルエタノールなどの高級アルコールを生産する代謝工学的方法を報告している。
この方法では、宿主の高活性型アミノ酸生合成経路を使って、2-ケト酸中間体をアルコール合成へ流用する。
特に、グルコースからのイソブタノール生産では。高収率および高い特異性が達成できた。
この方法ならば、自然な微生物発酵によって大量に蓄積され、バイオ燃料を凌駕するようなバイオ燃料の探求が可能になる。
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このため、我が家(機械工学部畑と商業経済畑の夫婦で研究チーム?)では(代謝燃料の話題が出るたびに)これを何とかできないか?(自家エネルギー生産?)といった話を振られ、生産ルートの過程においての理論展開の遊びをすることがある。そして、たいがいは笑い話で終わる。
そして毎回、結果的にいたる話。屁は一定的に出続けるものではないので、そこで生ごみからも回収して足したにしても、とかく生産能の効率が悪い。どちらにしても、経済的に採算の合うように合成することができないのは言うまでもない。