2008年06月16日

神経:錐体ニューロン樹状突起での局所的な動的シナプス学習規則

 ロジック上で繋がりのよいシナプスのお隣経験は行動、記憶や理解力を作る。

 機構に関していえば、経験は脳の回路に影響を与えるが、学習の際には、ニューロン接触箇所での協力が、この仮定にかかわっている可能性がある。

参考文献:
nature Vol 450 | Issue no.7173 | 1127-1276 | 20/27 December 2007
News & Views p.1173 / NEUROSCIENCE : Neighbourly synapses / Bernardo L Sabatini
Article p.1195 / Locally dynamic synaptic learning rules in pyramidal neuron dendrites / ハワード・ヒューズ医学研究所およびコールド・スプリング・ハーバー研究所(米) C D Harvey & K Svoboda


 シナプス伝達の長期増強(LTP)は、記憶・学習の諸相の基盤である。

 LTP は個々のシナプスのレベルでは、入力特異的だが、神経ネットワークモデルでは、近隣のシナプスの可塑性間に相互作用があることが予想されている。

 今回、Harvey と Svoboda らは、マウス海馬錐体細胞で、1つのシナプスの LTP 成立が周囲のシナプスの増強の閾値を下げることを見出した。

 二光子励起によるグルタミン酸のゲージ解除や、シナプス刺激によって入力特異的な LTPを引き起こした後には、それ自体では  LTP を起こさない弱い閾値下刺激も、周囲のスパインで安定な LTP が誘発され、スパイン肥大化が起こった。

 また、LTP の誘発は、発火タイミング依存的 LTP のシナプス前発火―後発火間隔を、1つの樹状突起の近傍内で拡大させた。

 LTP 誘発閾値の低下は、約 10 分間継続し、樹状突起の約 10 μm の範囲に及んだ。

 こうした近隣シナプス間の局所的相互作用は、記憶保持に関する集団可塑性モデルを支持するものであり、同じ樹状突起に入る行動的に関連した情報を結びつけるのに役立っている可能性がある。

posted by 藤次郎 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | discovery | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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