2010年09月21日

宇宙:初期宇宙のクエーサーをとらえる

赤方偏移 z≈6 という、宇宙が 10 億年よりも若く、現在の年齢のわずか 7 %だった時代に位置するクエーサーは、 40 個以上発見されています。

意外なことに、これら遠方のクエーサーの性質は、もっと赤方偏移が小さいものとほとんど区別が付かないようにみえるので、進化した天体であると考えられてきました。

今回、 z≈6 にある、高温の塵からの放射を伴わないクエーサーの 2 個目が発見され、また他のクエーサーから、高温ダストは中心のブラックホールの成長に連動して蓄積することを示す証拠が得られたので、これらの極めて遠方にあるクエーサーは、実際に赤方偏移が小さいものよりも進化していないことが確認されました。

塵を伴わないこれら 2 個のクエーサーは塵のない環境で生まれ、非常に若いために観測可能な量の塵をその周囲に生成しなかった、第一世代のクエーサーなのかもしれません。


### database ###
nature 464,317-456 18 March 2010 Issue no.7287
Letter p.380 / Dust-free quasars in the early Universe / L Jiang et al.(University of Arizona)
News and Views p.359 / Astrophysis : First generation of Quasars / Giulia Stratta


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posted by 藤次郎 at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | model case | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月14日

細胞:老化が腫瘍を阻止する

最近の研究で、細胞老化、つまり細胞周期の負荷逆的な停止が、 in vitro での腫瘍増殖を停止させることが示唆されています。

今回 H-K Lin たちは、老化を引き起こす、これまで知られていなかった経路で、既知の老化メディエーターのほとんどが関与していないものを明らかにしました。

シグナルは、転写因子 Atf6 、およびサイクリン依存性キナーゼ阻害因子である p27 と p21 を介して伝えられます。

この経路は、発がん性シグナル伝達が起こっている場合に、がん原遺伝子 Skp2 の不活性化によって明らかになります。

薬理学的に Skp2 複合体を標的とすると、細胞老化が誘導されて腫瘍形成が制御されるので、そのような薬剤は抗がん剤として有効かもしれません。


### database ###
nature 464,317-456 18 March 2010 Issue no.7287
Article p.374 / Skp2 targeting suppresses tumorigenesis by Arf-p53-independent cellular senescence / H-K Lin et al. (テキサス大学 MD アンダーソンがんセンターおよびスローン・ケタリング記念がんセンター)
News and Views p.363 / Cancer : A lower ber for senescence / Manuel Serrano

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posted by 藤次郎 at 01:24| Comment(2) | TrackBack(0) | frontiers | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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